はじめに

出産を終えると、多くの女性が「体が思うように動かない」「気持ちが不安定」と感じます。これは心の問題ではなく、出産という大きな出来事によって体内のホルモン環境が劇的に変化するためです。
ここでは、妊娠中から産後にかけてのホルモンの流れと、その変化が体や心にどのように影響するのかを整理してみましょう。
出産でホルモン環境はどう変わる?

妊娠中に増えるホルモンとその役割(エストロゲン・プロゲステロン)
妊娠中、女性の体では「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンが大量に分泌されます。エストロゲンは子宮や乳腺の発達を促し、出産準備を整える働きを持ちます。一方でプロゲステロンは、子宮を安定させて胎児を守る役割があります。
この2つのホルモンがバランスよく保たれることで、妊娠を維持し、出産まで母体を支えているのです。ところが、出産を境にこのホルモンたちは一気に減少します。
出産後に急激に減少するホルモン
赤ちゃんが誕生すると同時に、エストロゲンとプロゲステロンの分泌は急降下します。妊娠中に10倍以上に増えていたホルモン量が、わずか数日で妊娠前よりも低いレベルにまで下がるといわれています。
この急激な変化に体がついていけず、「体が重い」「涙もろい」「やる気が出ない」などの状態が起こりやすくなります。まるで更年期のような不調が産後に現れるのは、このホルモンの乱高下が関係しています。
授乳によって優位になるホルモン(プロラクチン・オキシトシン)
出産後に主役となるのが「プロラクチン」と「オキシトシン」です。プロラクチンは母乳をつくるホルモンで、赤ちゃんの吸啜刺激(吸う動き)によって分泌が促されます。また、オキシトシンは母乳を出すだけでなく、「愛情ホルモン」とも呼ばれ、母と子の絆を深める働きを持っています。
しかし、プロラクチンは眠気や疲労を感じやすくさせる性質があり、授乳期の女性が強い眠気やだるさを感じる一因にもなっています。ホルモンは心身を支える味方である一方で、バランスが崩れると不調の要因にもなるのです。
ホルモン変化が体と心に与える影響

体調への影響(発汗・むくみ・睡眠リズム・疲労)
産後の女性がよく訴えるのが「汗が止まらない」「むくみやすい」「眠れない」「疲れが取れない」といった症状です。これらはすべて、ホルモンの変化と自律神経の乱れが関係しています。
出産後は体内の水分バランスを整える働きが一時的に乱れ、発汗やむくみが起こりやすくなります。また、夜間授乳やホルモンの影響で睡眠リズムも崩れやすく、慢性的な疲労を感じやすくなるのです。
感情の揺れや産後ブルーの背景
出産後数日から2週間ほどの間に、多くの女性が「涙もろくなる」「理由もなく不安」といった感情の揺れを経験します。これは「産後ブルー」と呼ばれ、急激なホルモン低下により脳内の神経伝達物質が乱れることが原因のひとつです。
また、環境の変化や育児へのプレッシャー、睡眠不足なども重なり、心身が不安定になりやすい時期。「頑張らなきゃ」と思いすぎず、「今は体が大きく変わっている時期」と受け止めて休息をとることが大切です。
ホルモンだけでは説明できない「自律神経との関係」
ホルモンの働きは、自律神経と密接に関係しています。ホルモンを分泌する内分泌系の臓器(脳下垂体・卵巣・副腎など)は、自律神経の支配を受けています。そのため、ホルモンバランスを整えるには「自律神経を整えること」が不可欠です。
例えば、骨盤の歪みや呼吸の浅さは自律神経の乱れにつながり、結果的にホルモンの働きを阻害してしまうこともあります。ホルモンの変化だけでなく、体の構造や神経の働きを総合的に整える視点が必要です。
ホルモンバランスを整えるための体のケア

骨盤・姿勢・呼吸がホルモンに与える影響
骨盤は子宮や卵巣といったホルモン分泌に関わる臓器を支える「土台」です。出産で骨盤が開き、傾きやねじれが残ると、内臓の位置が下がり、血流やホルモン循環が滞りやすくなります。
また、妊娠中に肋骨が広がり、横隔膜の動きが制限されることで呼吸が浅くなりがちです。浅い呼吸は自律神経を乱し、ホルモンの分泌リズムにも影響を与えます。骨盤と呼吸を整えることは、ホルモンバランスを取り戻すための第一歩といえるでしょう。
自律神経を整える生活リズムと環境づくり
ホルモンを安定させるためには、「規則正しい生活」が基本です。特に、睡眠・食事・光のリズムを意識することが大切です。
朝はしっかり太陽の光を浴び、夜はスマホやテレビの光を控える。食事はタンパク質・鉄・ビタミンB群などホルモンの材料となる栄養を意識する。そして、赤ちゃんのリズムに合わせながらも「休める時に休む」ことを自分に許してあげてください。
整体・オステオパシーでのサポートの考え方
整体やオステオパシーでは、ホルモンの分泌を直接「操作」するのではなく、ホルモンが自然に働けるよう体の環境を整えることを目的としています。
骨盤や内臓の位置、呼吸の深さ、頭蓋のリズムを整えることで、自律神経とホルモン系がスムーズに連携しやすい状態をつくります。
産後の女性の体は、繊細でありながらも大きな回復力を持っています。優しく整えることで、心も体も自然と安定していきます。
まとめ

出産を終えた女性の体は「大仕事を終えたばかり」。焦らず、体と心が再び調和を取り戻す時間を大切にしてください。
女性専門整体院 Life(ライフ)琴似店では、国家資格を持つスタッフが産後の体とホルモンバランスを考慮した施術を行っています。札幌市西区・手稲区・北区エリアで産後ケアをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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