骨盤矯正は本当に必要？医学的視点で教える「身体の真実」と「やらないリスク」

「産後の骨盤矯正って、結局は美容のためでしょ？」「昔の人はやってなかったし、放っておけば自然に治るはず」
そのように考えているママさんも多いかもしれませんね。

確かに、人間の身体には自然治癒力が備わっています。しかし、私たち女性専門整体院 Life（ライフ）琴似店では、医学的な知識と多くの臨床経験から、「現代のママこそ、産後の骨盤ケアは必須である」と考えています。

なぜなら、出産というイベントは、皆さんが想像している以上に身体の構造そのものを劇的に変化させ、大きなダメージを残すものだからです。

ここでは、少し専門的な視点も交えながら、産後の身体の中で一体何が起きているのかを紐解いていきましょう。

ホルモン「リラキシン」の作用と、骨盤がグラグラになる仕組み

妊娠中から産後にかけて、女性の身体には「リラキシン」という特別なホルモンが分泌されます。

通常、骨盤というのは、強固な靭帯でガチガチに固定されており、びくともしない構造になっています。しかし、そのままでは赤ちゃんが狭い産道を通って出てくることができません。

そこで、この「リラキシン」というホルモンが作用し、全身の靭帯や関節を緩め、骨盤を「開きやすく」するのです。

ここがポイント！

• リラキシンは全身に作用する： 骨盤だけでなく、手首や膝、腰など全身の関節が緩くなります。（産後に腱鞘炎になりやすいのもこのためです）

• 産後は「ネジが緩んだ」状態： 赤ちゃんが出た後も、数ヶ月はこのホルモンの影響が残ります。つまり、骨盤を支えるネジが緩んで、グラグラの状態が続いているのです。

このグラグラな状態で、重たい赤ちゃんを抱っこしたり、授乳で無理な姿勢をとったりするとどうなるでしょうか？

緩んだ骨盤は、簡単に歪んだ方向へとズレてしまい、その悪い状態で再び固まってしまう……これが、産後の不調が長引く大きな原因の一つです。

交通事故レベル！？出産が身体に与える衝撃の大きさ

私たちはよく、産後の身体のダメージを「全治数ヶ月の交通事故に遭ったのと同じレベル」と表現することがあります。これは決して大げさな表現ではありません。

医学的に見ても、出産時には以下のようなことが体内で起きています。

• 骨盤底筋群の断裂・伸展： 子宮や内臓を支えるハンモック状の筋肉が、極限まで引き伸ばされ、微細な断裂を起こしています。

• 恥骨結合の離開： 骨盤の前面にある「恥骨」のつなぎ目が、出産の圧力でミリ単位〜センチ単位で引き離されます。

• 仙腸関節の捻挫： 骨盤の後ろ側にある関節に強烈な負荷がかかり、重度の捻挫（ねんざ）をしているような状態です。

もし、これほどの怪我を交通事故で負ったとしたら、病院で絶対安静を指示されますよね？

しかし、産後のママには「安静」という時間がありません。ボロボロの身体を引きずりながら、24時間体制の育児という「重労働」がいきなりスタートします。

「身体が痛くて動けない」「やる気が出ない」というのは、ママの甘えでは決してありません。「怪我をしている状態で無理をしているから」なのです。

このダメージを無視して生活を続けることは、将来的な慢性痛や更年期障害の悪化にもつながりかねません。だからこそ、プロの手による適切なケア（治療）が必要なのです。

昔と今は違う！現代女性のライフスタイルと筋力低下の問題

「でも、おばあちゃんの時代は骨盤矯正なんてなかったわよ？」

ご家族からそんな言葉をかけられ、悩んでしまう方もいるかもしれません。

確かに昔は専門的なケアはありませんでした。しかし、昔と今とでは「生活様式」と「基礎体力」が全く異なります。

【昔の女性】

• 和式トイレで毎日しゃがむ

• 雑巾がけなどの家事労働

• 車を使わずよく歩く➡ 生活の中で足腰やインナーマッスル（体幹）が自然と鍛えられており、産後の回復力が高かった。

【現代の女性（特に札幌などの都市部）】

• 洋式トイレ、椅子中心の生活

• 便利な家電の普及、デスクワーク中心

• 札幌のような車社会では歩く機会が激減➡ 妊娠前からインナーマッスルが弱く、骨盤を支える力が不足しているため、一度緩むと自力で戻るのが難しい。

特にここ札幌市西区などのエリアでは、冬場は雪道で足元が悪く、外出や運動の機会がさらに減ってしまいますよね。

現代の便利な生活はありがたいものですが、その分、「身体を支える筋力」は確実に低下しています。

基礎となる筋力が弱い現代女性にとって、自然治癒だけに頼るのは限界があります。

「昔は大丈夫だった」という言葉に惑わされず、「今の生活スタイルに合わせた、現代のためのケア」を取り入れることが、賢い選択だと言えるでしょう。

「産後6ヶ月くらい経てば、自然と元の体型に戻る」

そう信じていたのに、「全然戻らないどころか、妊娠前より太ってしまった」「あちこち痛くて辛い」というご相談が、Life琴似店にも後を絶ちません。

先ほどお話しした通り、現代女性の身体は基礎筋力が低下しているため、緩んだ骨盤が「正しい位置」に自然と戻ることは非常に稀です。多くの場合、歪んだ状態で固定されてしまうのです。

骨盤ケアをせずに放置してしまうと、どのようなリスクがあるのでしょうか？代表的な3つのトラブルを見ていきましょう。

【体型・美容】産後太りが止まらない！「おばさん体型」への加速

一番分かりやすい変化は、やはり体型です。

「体重は戻ったのに、ズボンが入らない」という経験はありませんか？これは、骨盤が開いたまま、形が変わってしまったことが原因です。

骨盤が歪んだままだと、身体の中では以下のような「負の連鎖」が起こります。

【恐怖の「おばさん体型」スパイラル】

1. 内臓下垂（ないぞうかすい）： 骨盤が開いているため、支えを失った胃や腸が重力で下へ下へと落ちてきます。これが**「ぽっこりお腹」**の原因です。

2. 代謝の低下： 内臓の位置が下がると働きが悪くなり、代謝がガクンと落ちます。結果、**「食べないのに痩せない」**体質へ。

3. 四角いお尻： 骨盤の横幅が広がったままお尻の筋肉が使えなくなり、垂れ下がって四角く大きなシルエットになってしまいます。

これらは単なる食べ過ぎや運動不足ではなく、骨格の構造上の問題です。

骨盤を締めない限り、いくら食事制限をしても、残念ながら美しいボディラインは戻ってきません。

【痛み・不調】腰痛・肩こりだけじゃない、尿漏れや子宮脱のリスク

「腰が痛いのは抱っこのせい」と諦めていませんか？

もちろん抱っこの負担もありますが、根本原因は「土台である骨盤が安定していないから」です。土台がグラグラの家が、少しの風で揺れるのと同じ理屈です。

そして、私たち専門家が特に警鐘を鳴らしたいのが、「尿漏れ」や「子宮脱（臓器脱）」のリスクです。

• くしゃみをした瞬間の尿漏れ

• お風呂上がりのお湯漏れ

• 股の間に何かが挟まっているような違和感

これらは、出産でダメージを受けた骨盤底筋という筋肉が回復していないサインです。

デリケートな悩みなので、旦那さんや友人にも相談できず、一人で悩んでいる札幌のママさんが本当に多いのですが、決して恥ずかしいことではありません。

しかし、これを「そのうち治る」と放置すると、40代、50代になった時に症状が悪化し、最悪の場合は手術が必要になるケースもあります。

産後の早い段階で骨盤を整え、正しい筋肉の使い方を思い出すことが、将来の自分の身体を守ることに繋がります。

【自律神経】「イライラ」「産後うつ」と骨盤の意外な関係

最後にお伝えしたいのが、メンタルへの影響です。

「産後はホルモンバランスの乱れでイライラする」と言われますが、実は骨盤の歪みも大きく関係しています。

骨盤の中心にある仙骨という骨は、背骨を通って脳と繋がっており、副交感神経（リラックスさせる神経）のスイッチに関わる重要な場所です。

• 骨盤が歪むと、仙骨の動きが悪くなる

• 自律神経のスイッチがうまく切り替わらなくなる

• 常に身体が緊張状態（交感神経優位）になり、「眠りが浅い」「常にイライラする」「理由もなく涙が出る」といった状態に陥る

もし今、あなたが育児中にイライラして自己嫌悪に陥っているとしたら、それはあなたの性格のせいでも、母親失格なわけでもありません。

骨盤の歪みによって、自律神経が悲鳴を上げているだけかもしれないのです。

身体の緊張を解きほぐし、骨盤を整えることで、「ふっ」と心が軽くなり、お子さんに笑顔で向き合えるようになる。そんなママさんを私たちはたくさん見てきました。

心と身体は繋がっています。心のケアのためにも、まずは身体（器）を整えることが大切なのです。

「骨盤矯正は自分のためだけにする贅沢」だと思っていませんか？

実は、ママの身体を整えることは、これからすくすくと育っていく赤ちゃんの発達を守るための、最初の一歩でもあるのです。

医学的な知識を持つ私たちが、なぜママの骨盤ケアが「子供のため」になるのか、その理由をお伝えします。

ママの姿勢が崩れると、赤ちゃんの「抱き方」も歪んでしまう？

これはあまり知られていない事実ですが、ママの骨盤が歪んでいると、無意識のうちに歪んだ抱っこになってしまいます。

例えば、骨盤が右に捻じれているママは、赤ちゃんを抱く時も無意識に自分の身体が楽な方向へ重心を乗せます。すると、腕の中の赤ちゃんも常に同じ方向へ捻じられたり、不自然な体勢を強いられたりすることになります。

これが毎日、長時間続くとどうなるでしょうか？

• 赤ちゃんの「向き癖」の原因に： 常に同じ方向を向く癖がつき、頭の形が変形してしまうことがあります。

• 姿勢発達への影響： 赤ちゃんの背骨や股関節の柔軟性に左右差が生まれ、寝返りやハイハイの動きに影響が出ることがあります。

「子供の姿勢が気になる」「向き癖が治らない」と相談に来られるママの身体を見ると、実はママ自身の骨盤の歪みが原因だったというケースは、ここLife琴似店でも非常に多いのです。

ママの身体が真っ直ぐ整うと、抱っこが安定し、赤ちゃんもリラックスして自然な姿勢でいられるようになります。骨盤ケアは、一番身近な育児環境の整備と言えるでしょう。

余裕のある育児は「整った身体」から。笑顔で子供に向き合うために

育児書には「赤ちゃんには笑顔で接しましょう」と書いてあります。

でも、腰が砕けそうに痛く、肩がパンパンで頭痛がする状態で、24時間笑顔でいられるでしょうか？正直なところ、それは聖人君子でも難しいことです。

身体の痛みは、脳にとって大きなストレスです。痛みが続くと、脳の「前頭葉」という理性を司る部分の働きが弱まり、感情のコントロールが効きにくくなります。

• 子供の泣き声が普段よりうるさく感じる

• 些細なことでパートナーに当たってしまう

• 「かわいい」と思える余裕がなくなる

もし今、そんな状態だとしても、自分を責めないでください。それは身体からのSOSです。身体が整い、痛みが消えると、不思議なほど心に「余白」が生まれます。

「泣いても大丈夫だよ」と思える余裕は、精神論ではなく、健康な身体があって初めて生まれるものです。

「ママがご機嫌でいること」。これこそが、子供にとって何よりの精神安定剤であり、健やかな発達に必要な栄養素なのです。

帝王切開でも骨盤矯正は必要？手術後のケアについて

「私は帝王切開だから、骨盤は開いていないし関係ないですよね？」

というご質問もよく頂きますが、答えは帝王切開の方こそ、専門的なケアが必要です。

その理由は2つあります。

1. ホルモンの影響は同じ：帝王切開であっても、妊娠中に分泌されるホルモン「リラキシン」の影響で、骨盤は十分に緩んでいます。骨盤が開いた状態で数ヶ月過ごしている事実は変わりません。
2. お腹の筋肉（インナーマッスル）のダメージ：帝王切開は腹筋を切開する手術です。そのため、産後は腹筋に力が入りにくく、骨盤を前側から支える力が極端に弱くなっています。この状態で無理に生活すると、腰への負担が倍増し、反り腰や慢性腰痛の原因になります。

また、手術の傷跡（瘢痕組織）が硬くなると、その引きつれが骨盤の動きを制限してしまうこともあります。

Life琴似店では、傷口に負担をかけないソフトな施術で、周囲の筋肉をほぐし、帝王切開後のデリケートな身体を機能的に回復させるサポートを行っています。

「手術だから仕方ない」と諦めず、ぜひ一度ご相談ください。

「整体に行きたいけど、ボキボキされるのは怖い…」

「子供が泣いたら迷惑だから、通いたくても通えない」

そんな不安をお持ちの方こそ、ぜひLife（ライフ）琴似店にいらしてください。

当院は、札幌市内でも数少ない「女性と子供の身体」に特化した専門院です。多くのママさんに選ばれているのには、明確な3つの理由があります。

専門知識に基づくアプローチ。バキバキしない安心の施術

一般的な整骨院のイメージとは違い、当院の産後骨盤矯正は非常にソフトで優しい施術です。

産後のデリケートな身体に対し、力任せに骨を鳴らすような施術は行いません。

医学的な知識を持ったスペシャリストが、まず丁寧にカウンセリングを行います。

「なぜ痛むのか」「どの筋肉が弱っているのか」を検査し、リラキシンで緩んだ関節に負担をかけないよう、骨盤を調整します。

施術中にぐっすり眠ってしまうママさんも多いほど、リラックスできる時間をご提供します。

お子様連れ大歓迎！琴似駅から通いやすいママのための空間

「子供を預けられないから諦める」というのは、一番悲しいことです。

Life琴似店は、完全予約制・お子様連れ大歓迎です。

• 保育士在籍：施術を受けている間、託児スタッフが別室でお預かりいたします。

• キッズスペース完備： 月齢に合わせたおもちゃを用意しております。

• 泣いても大丈夫： スタッフも周りの患者様も、女性専門院ならではの温かい雰囲気で迎えます。「泣いたらどうしよう」と気を使う必要はありません。

• アクセス抜群： 地下鉄琴似駅、JR琴似駅からアクセスしやすく、西区内はもちろん、手稲区や北区からも多くのママさんが通われています。駐車場も3台完備しております。

「ここに来る時間が、唯一の息抜き」と言っていただけることが、私たちにとって何よりの喜びです。

忙しいママでも大丈夫。最短ルートで身体を整える計画的なケア

育児中の時間は貴重です。当院では、いつ終わるか分からないダラダラとした通院は提案しません。

初回にしっかりと身体の状態をチェックし、どのようなペースで、あと何回通えば卒業できるかという明確な治療計画をご提示します。

自宅でできる簡単なながらエクササイズや、抱っこの姿勢指導も合わせることで、最短ルートでの整体卒業を目指します。